環境アクションへのきっかけと話せる場所作り〜poco a poco萬年久美子さん〜

今回お話を聞いたのは poco a pocoというエコユニットで活動している 

萬年久美子(まんねんくみこ)さん 通称まんちゃん

poco a poco 萬年久美子(まんねんくみこ)さん 通称まんちゃんの画像
photo by Toshiya


まんちゃんは
旅が好き 自然が好き 人との出逢いが好き

大学時代
授業で見たニュージーランドの風景に憧れ
大学4年生の頃に2週間滞在

さらに社会人5年目には
ワーキングホリデーを使いニュージーランドへ

その後
同じタイミングで ワーキングホリデーにきていた ご友人と再会し世界一周旅行

現在は
poco a poco(ポコアポコ)というユニット名で 環境問題に対してアクションしていこう!と 世界一周を一緒にした ご友人とふたりで活動しています




“poco a poco”はスペイン語で「少しずつ」



ユニット名には
自分たちのできることを「少しずつ」やっていこう
みんなの「少しずつ」が集まれば大きな力になる
という意味が込められています

【定期的に開催しているポコアポコ市】

私たちポコアポコが自分たちで作れるのは焼き菓子くらい
本当に何もないんですよね

だけど
なんかイベントやりたいねってなったときに
アースデイはイメージしていて

ポコアポコ市の様子

お店が集まって
ちょっとお祭りみたいなフェスティバルみたいな 楽しい雰囲気にしたくて

最初から
環境に関わる取り組みをやっている人たちに 出店をしてもらうことは 考えていたけれど

共感してくれた人たちがいての ポコアポコ市だったなって

捨てられるはずだったデニムを使った作品

【環境に興味がない人へのきっかけにもなれば】

もちろん環境に興味がある人も 来てはくれたけど
普通にカフェ(ポコアポコ市はRURAL COFFEEというカフェで開催)に お茶しに来ましたという人も 置いてあれば見てくれて

私たちがいたら声をかけて お話をしてより伝えられたし

絵本だったりアクセサリーだったり
イメージとしては環境問題とあまりつながらないから

感心のない人も警戒せず手に取ってくれる
お話もすごいしやすくて
みなさんがあってだったなって思います

【できることから少しずつ〜環境問題とのつきあい方】

環境問題って言葉
実際には使わない方がいいのかなと思っていて

ちょっとこう敷居が高かったりとか

前もイベントとかで
環境問題を気にしていると 意識高い人とか ちょっとそっち側の人という風に
見られたり言われたりも 少なからずあるという話があって

あんまりそういう風には 捉えて欲しくないかな

だからできることから
取り入れやすいところから
ちょっとでもいいんだよって

シーグラスとシェルを使ったアクセサリー

環境問題って人によっては
1人で考え過ぎちゃって悲しい未来を想像してしまって
気分が沈んでしまう人がいるっていうから

わたしは幸い仲間もいるし そこまでにはならないけど

本当に深刻な状態ではあるけれど
あんまり不安を煽るものよりは

わたしたちは柔らかく

それぐらいだったらできるとか
こんなちょっとでいいんだなとか
あっなるほどこういうことでもいいのかとか


関心が無かったり自分のことじゃないと思っている人にも
きっかけになったらいいな

【ポコアポコのこれから〜環境問題を話せる場所作り】

前回のポコアポコ市をきっかけに
RURAL COFFEEでHealthy Hub Tokyoさんが 毎月計り売りをやってくれることになったので

それにあわせて蜜蝋ラップ作りを
定期的に開催してワークショップをやろうかな 

ナッツとか買って包んで帰ることもできて
計り売りのお買い物と相性もいいから
それがいいかなとは話をしていて

ポコアポコはRURAL COFFEEで焼き菓子の計り売りからはじめて

蜜蝋ラップ作りや石鹸作りもやったし

オンラインのおしゃべり会とかもやったけど

もちろん環境に優しい蜜蝋ラップや石鹸を作ること自体も
いいことではあるんだけど

みんなが集まって話をするというのが
1番”意味“があったかなと思っていて

やっぱり環境問題っておなじ熱量で話せる人って意外と周りにいない

こういう場所なら
家でやっていることとか
自分がやっていないことや興味があることをやっている人がいたら
実際それどうだった?とか

そんな話ができたりというのがあって

ポコアポコ市の時も
来てくれたお客さんとコンポストのことで盛り上がって
お客さん同士でそういう話もできて

蜜蝋ラップ作りをコンテンツとしては考えているけど
みんなでおしゃべりに重きをおける方がいいなというのはあります

【まんちゃんは応援することが楽しい人】

ポコアポコ市をやって
環境問題の話そのものをするのも楽しかったけど

出店してくれた人たちがをこういう想いがあって作られたんですよとか

そういう
人のことを伝えることがすごい楽しかったんですよね

自分がすごいなにかをできるわけじゃないから
活動している人を”応援する”ということと

環境問題の解決のためにできるだけたくさんの人に
“関心を持ってもらいたい”というのを

やりたいなって思ったところなんです

【これからやりたいことは環境と旅を結んだ活動】

photo by Toshiya

本当ちょっと考えている段階であれなんですけど

大好きな旅と 今1番関心がある環境問題というところを絡めて

環境問題について考えたり解決のヒントになることを
活動している人
取り組みをしている会社
お店

そういう人たちにお話を聞いたりして
情報発信みたいなのをしながら日本旅したいな

実際に話を聞いてインタビューをして
記事にして発信したいなと思って

こないだ
たまたま泊まった所で
ご飯を食べにきた人に話しかけたら
まさに自分で日本各地に行って取材をして
自分のメディアで発信している人で

10ヶ月前に始めるまでは
公務員で役所で働いてましたみたいな 
文章を書くとかやったことないけど
やってみたいことを始めて

最初はお金にはもちろんならない

でも
色んな所へ行って色んな話を聞いたり
スペースを借りて地元鹿児島の生産者さんの商品を販売したりっていうことをやっている

そうやって続けていたら
こないだはじめて文章を書くっていうのが仕事として依頼がきて

もちろんその人のタイミングもそうだし
ご縁もそうなんだろうけど

漠然とやりたいなっておもっていたのと近いことをしている人だったから

なんか勇気をもらいましたよ 
素敵な人だった

【ちょっと裏話】

ポコアポコのロゴはいちじく

2人が世界一周旅行をしているときに
ホテルに着くのが遅くなったことがあったそう

疲れきって立ち寄った地元のお店

お店にきていた元気な地元のおじさんが
2人に話しかけてくれました

2人はニコニコしながらわからないイタリア語の話を聞いていましたが

おじさんが突然外に出ていき
戻ってきて差し出してくれたのは

”いちじく“

「ナイフとかないから手でモギって割って
とりあえず食べて みたいな感じなんだろうな

普通にいちじく美味しくて

そのおじちゃんのおかげですごい楽しくなったっていうか
明るくなったっていうか

すごい元気にしてもらって

2人ともその出来事が印象的で」

いちじくのロゴが生まれたエピソード

Poco a poco Instagram

ポコアポコ市の様子を写した写真は
まんちゃんが撮影したものをご提供いただきました